誰にでも、食べ物の好き嫌いはあることでしょう。
けれど、極端な偏食では、正常で健全な身体や精神は養えません。
よく「栄養バランスのとれた食事」といいますが何も難しく考えることはないのです。よくわからなかったら、まずは自然をイメージしてみてください。
海のもの、山のもの、畑のもの、根っこのもの、葉っぱのもの、木になるもの、太陽の当たるもの、地中にあるもの、しょっぱいもの、甘いもの、堅いもの、柔らかいもの、粘るもの、白いもの、赤いもの、緑のもの、北のもの、南のもの……。
どうでしょう? いろんなものが思い浮かびますね。このように、どんな栄養素が含まれているのかがわからなくても、色とりどりでたくさんの違うイメージのもの、違う場所から集まる食品を食べていれば、自然と栄養バランスはとれてくるはずです。
一度の食事でたくさんの種類を食べなければ‥…などと悩む必要もありません。たとえば「今日は海の旅」「明日は季節の野菜たっぷりのパーティー」「あさってはイタリアンカラーをテーマにメニュー作り」など、1週間単位で、さまざまなイメージのメニューを考えてみてはどうでしょう。とても楽しく、そして栄養豊富な献立がすぐに作れますよ。
そして、何よりも大切なことは「楽しく」食事をすること。この絵本に出てくるモグラの女の子も、最初はミミズが嫌いな偏食気味の子どもで、せっかくのパーティーでも、みんなからひとり離れて食事をしていました。でも、好き嫌いなく、なんでも食べることの大切さを知ってからは、いろいろなものを、みんなで楽しく食べられるようになります。
さまざまな食品を、楽しく食べる−これが、子どもにとっても、大人にとっても、そして身体にも心にも大切な栄養素なのです。
この絵本を手にとってくださったみなさんのご家庭でも、「いただきます!」を合い言葉に、家族みんなで楽しく会話をしながら、豊かな食事時闇を過ごしていただけたら、モグラのくすりやさんも嬉しく思います。