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もちで消化不良 生薬処方が効果

 中国でも日本でも、餅好きの人は多い。正月に食べる餅のことを、中国では「年?(ねんこう)」という。「年高(年々、位が高くなること)」と発音が同じということもあって、正月にふさわしい、縁起のよい食べ物とされてきた。
 明代の薬物についての書物「本草綱目」によると、餅は「益気暖中」とあり、胃腸を温めて元気をつける食べ物と記載されている。ただし、餅は消化が悪く、脾胃(消化器系)を傷つけることがあるので、食べ過ぎは禁物。子供に与える時は、特に注意がいるとも書かれている。
 また、餅には甘く粘っこい性質があって、痰や湿(余分な水分)を生みやすい。そのため気管支炎、喘息、鼻炎などで、痰や湿に悩まされている人には、餅を控えるよう指導するのが一般的だ。
 正月明けともなると、餅の食べ過ぎから、胃のもたれや消化不良を訴える人が増える。
 中国で消化促進の薬といえば穀類の消化を助ける神麹、麺類の消化を助ける麦芽、肉類の消化を助ける山ざ子などの生薬がよく知られている。
 これらの生薬で構成された代表的な処方に保和丸があり、食べ過ぎや消化不良などに幅広く使われている。
 日本で入手できる類似処方には加味平胃散がある。さらに胃弱タイプで、おなかが張る、げっぷが出る、下痢しやすいなどの症状を伴う消化不良には、香砂六君子湯が効果を発揮する。

路 京華(中国中医研究院広安門医院主治医師)讀賣新聞日曜版『漢方漫歩』1994/1/9



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