漢方豆知識

第5話　『冷えと乾燥肌』

　中医学では、冷えや乾燥肌の原因の１つに「血虚」があると考えます。血虚とは、血液が体の必要な場所に十分に足りていない状態。体の隅々まで栄養と潤いを届けられていない状態です。
　血虚は冷えや乾燥肌だけではなく、頭痛、肩こり、めまい、貧血、だるさ、生理不順、疲れ、肌のくすみ、眼の疲れ、爪の弱り、髪質の低下の原因になることもあります。
　「気が血を生み、血が気を運ぶ」という言葉もあり、血が足りないと元気が巡らず、元気がないと血を作れないという悪循環に陥ってしまいます。
　この血虚の改善に当帰（とうき）という生薬をよく使用しますが、当帰が豊富に配合された婦宝当帰膠（ふほうとうきこう）というシロップ状の漢方薬は、黒糖味で飲みやすく、漢方の味が苦手な方にもお勧めです。婦宝当帰膠は、指先まで血行促進して温め、気も補うため「飲むカイロ」とも呼ばれています。
　きれいな血液でしっかり身体を潤せれば、冷えや乾燥肌も改善されてきます。体の内側からの美容と健康に役立つ婦宝当帰膠で、元気にこの寒い冬を乗り切りましょう。


足立よみうり新聞　2015年01月16日号掲載

「冷えと乾燥肌」足立よみうり新聞　2015年01月16日号掲載