漢方豆知識

第54話 　『感染性胃腸炎』

　足立区感染症サーベイランス調査報告によると、2018年の感染性胃腸炎の報告数は、足立区内だけで5167件。インフルエンザが5287件。いかに感染性胃腸炎が流行っていたかがわかります。
　感染性胃腸炎の予防は、手洗い、うがい、消毒が大切ですが、漢方での予防策、治療薬も知っておくと役立ちます。
　急性の下痢おう吐、胃腸炎の場合、葛根黄連黄芩湯（かっこんおうれんおうごんとう）がおすすめで、服用しやすいエキス剤が一般販売されています。生薬4種類から作られたシンプルな処方で、小さなお子さんでも服用できます。症状の緩和、治癒の手助けとして役立つと思います。
　また、手軽な予防策と症状緩和には五行草（ごぎょうそう）と晶三仙（しょうさんせん）もおすすめです。
飲みやすいハーブティーになったものがあるので便利です。　
　五行草は慣れない旅行先での食あたり、晶三仙は食べ過ぎ飲みすぎの消化不良にも利用できる優れものです。

感染性胃腸炎.pdf